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第10弾インタビュー 社会福祉研究会委員長 佐藤幸乃さん

  • nochy526
  • 2020年11月4日
  • 読了時間: 7分

すっかり秋も深まってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

運営のTです。

「秋」といえば、「食欲の秋」「スポーツの秋」、そしてやっぱり「読書の秋」ですよね。

今回インタビューしたのは、大の読書好きだという佐藤幸乃さん。

佐藤さんは大学で日本文学を専攻する傍ら、児童福祉に興味を持ち、子どもたちをサポートするサークルで委員長を務めています。

対面での活動が重要な児童福祉の現場で、このコロナ禍はいったいどのような影響を与えたのでしょうか?

子どもと関わるデリケートな活動ならではの苦悩や、今後の展望、佐藤さん自身の生活の変化についてお話をうかがいました!

Q1 はじめに、自己紹介をお願いします。

はじめまして、学習院大学3年生の佐藤幸乃(さとうゆきの)です。大学では文学部日本語日本文学科に所属していて、主に日本の近代文学について勉強しています。

趣味は読書です。普段からいろいろな作品を読みますが、とくに好きなのは大正期から戦後期にかけての作品です。自分で読むだけでなく誰かに本を勧めることも好きで、コロナ禍で時間ができた友人からオススメの本を聞かれることも増えました。

また、児童福祉にも興味があり、社会福祉研究会というサークルの委員長を務めています。

Q2 普段の大学生活や、サークル活動について教えてください。

私の大学ではいわゆるゼミというものがなくて、代わりにある演習の授業(ゼミと同形式)が楽しいですね。文学系のイメージからすると意外かもしれませんが、授業ではかなり熾烈な議論が起こります(笑)。私自身もバチバチ議論に参加する方なので、とてもやりがいがあります。

文学系の議論だと、結局のところ「解釈は人それぞれだから」という結論に落ち着いてしまいがちですが、そうならないよう根拠や論理的な思考をもって意見を組み立てるようにしています。熱い感じで授業が進行していくので、たくさんの学びがあり、大学の授業ならではの楽しさだなと思っています。

サークル活動では、所属している社会福祉研究会で主に二つのことを行っています。一つ目は養護施設の学習ボランティアです。コロナ禍になる前は週に一回ほど養護施設を訪れ、子どもたちの勉強をサポートしていました。二つ目は知的障がいを持った中学生とのレクリエーション活動です。一緒に工作を行ったり、ご飯を食べたり、夏には合宿を行ったりしていました。

Q3 このコロナ禍で大変なことはありましたか?

一番大変だったのは、サークル活動が以前のように行えなくなったことです。子どもたちに直接会わなければならないデリケートな活動なので、コロナの影響はかなり大きいものでした。大学からも活動の制限があって、いろいろな施設に全く行くことができず、正直なところ子どもたちと手紙でやり取りをするくらいしか活動できていません。

活動がなくなってしまったことで、サークルの仲間ともほとんど会えていないですね。一度ZOOMでミーティングを行ったくらいです。

もともとサークルの活動自体がマンネリ化していたので、私が委員長になったときに改革をしていこうと思っていたのですが、コロナ禍でそれも叶いませんでした…。この状況の中でできることをやろうと思い、オンラインでの活動も考えましたが、ネット環境の問題で難しかったですね。

これからの見通しは、まだ分かりません。後期になったら状況が良くなるだろうと思っていましたが、そうはならなかったので…。来年の4月から何かできるとも考えにくいと思います。大学からも対面授業が再開されるまではサークル活動を制限されているので、今後の予定についてはまだ話し合いを行っている最中です。

Q4 オンライン授業に関してはどう思いますか?

オンライン授業のメリットは、受け方が自由になったことだと思います。移動する必要がないことも大きなメリットですよね。それから、自分自身で考える機会が増えました。図書館が使えず先行研究が手に入りにくい状況を逆手にとって、自分主体で考える勉強をするように、と教授から言われたんです。そのおかげで、自分自身で論を打ち出す練習になり、とても良かったと思います。

もちろん、不便だと思うこともあります。私としては、対面で話を聞く方が理解しやすいと感じますし、単純に課題が増えたことも嫌でしたね。時間が余るという理由で長文のリアクションペーパーを課す、というスタンスの授業は正直どうかと思いました。授業によっては学生の力になる課題を出してくれるものもあるんですが…。課題については教授によりけりですね。

あとは、授業がオンライン化したことで無駄が省かれすぎてしまって、教授の脱線話が聞けなくなったことが寂しいです。そのような話が面白く、ためになると感じることも多かったので。

それでも私自身としてはそれほどオンライン化の影響がなかった方だと思います。一番影響が出ていそうなのは今年の一年生ですね。一年生の頃は一人でレポートを書くことも難しいので、何らかのサポートがあれば良いなと思います。

これからの授業がどうなっていくかはよく分からないです。学習院大学としては、他の大学の状況を見て判断しているような印象なので、周りの大学がどのような方針を取るかによって変わってきそうだと思います。

Q5 アルバイトに影響は出ましたか?

個人塾と、放課後デイサービス(知的障がいを持つ子どもが通う療育施設)でアルバイトをしていますが、あまり大きな影響はなかったと思います。

緊急事態宣言の時も塾ではオンラインで授業を行っていましたし、放課後デイサービスに来ている子どもも多かったので、仕事がなくなることはありませんでした。逆に、大学生活で一番バイトしていたのは緊急事態宣言のときかもしれません。

唯一大変だったのは、オンラインで行う塾の授業です。ZOOMを使用して1対2で行っていたのですが、解説のために画面共有の機能を使うと、解説をしていない方の生徒にも画面が共有されてしまうという問題点がありました。また生徒の様子も分かりにくく、反応が薄いと心配になることもありました。問題を解くふりをして答えを写してしまう生徒もいて、相手を疑わざるを得なくなるなど、生徒との人間関係には良くない影響があったと思います。対面授業のように、他愛ない話をする中で信頼関係を築いていくのも難しかったです。

Q6 人間関係についての変化はありましたか?

人と会うことが好きなので、コロナ禍の始めの頃は少し寂しかったです。授業もほとんどがオンデマンド方式で、ZOOMで対面することもなかったので…。7月頃までは友達とも時々LINEでやり取りするくらいで、あまり会いませんでした。

その影響か、自分自身の人間関係について考える機会にはなりましたね。久しぶりに会うととても嬉しく思える友達がいたり、久しぶりに会っても話が続かなかった友達がいたり、連絡を取らなくなった知り合いレベルの人がいたり。自分がどんな人間関係を築いてきたか、気付くことができました。

家族との関係には少し良い影響があったかもしれません。一緒にいる時間は増えましたし、私がコロナ禍の期間に自動車免許を取ったので、家族と一緒にドライブに行くこともありました。

家族全員が外で仕事をしていたということも、良い関係性に影響を与えていたかもしれません。私自身、コロナ禍でもアルバイトのために週4、5日は外に出ていたので、それが気分転換になっていた気もします。その他にも散歩を行うなどして、家に引きこもらないようにしていました。

Q7 就活はしていますか?また、コロナによる影響はありましたか?

保育士の試験を受けようと思っています。

児童福祉に興味があり、アルバイト先のような放課後デイサービスで働きたいと思っています。なので、一般的な大学生が行うような就活というよりは、試験の勉強が中心ですね。

来週、保育士資格の試験があります(お忙しいところインタビューを受けていただき、ありがとうございました…! by記事作成者)。もともと今年の4月に試験を受けようと思っていたのですが、コロナの影響で中止となり、試験の機会が一回減ってしまいました。でも、保育士はコロナで消える職業ではないと思うので、そこまで影響はなかったように思います。

Q8 最後に一言

学習院大学社会福祉研究会では、児童福祉に関するボランティアをしています。学習ボランティアや知的障がい児・発達障がい児との交流を通して、多くのことを学び、経験できる場です。

子どもが好きだという方、ボランティアに興味がある方は誰でも大歓迎ですので、ぜひTwitterにご連絡ください!

Twitterアカウント:@shafuku_1221


 
 
 

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