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第8弾インタビュー 飯島雄太「大切なことができなくなった時こそ自分と向き合う時間に」

  • 執筆者の写真: maho
    maho
  • 2020年10月11日
  • 読了時間: 6分


コロナの状況の中で、自分にとって大切なことができなくなってしまったという人は多いのではないでしょうか?


・好きな人に会えなくなってしまった・・・

・活動が制限されてしまう・・・

・金銭的に余裕がない・・・


今回インタビューを受けてくれた飯島さんもその1人です。

飯島さんの大好きな野球ができなくなってしまったのです。

しかし彼はその中で絶望するわけではなく、自分にとって意味のある時間とし、新たな方向へと進み始めています。


できなくなってしまったことにしか目を向けられていない方に、ぜひ読んでいただきたいインタビューになっています!




Q.1 自己紹介をお願いします。


皆さん初めまして、東京理科大学理工学部数学科3年の飯島雄太です。


 情報数学を中心に学んでいて、将来的にはビッグデータとかを上手く扱えるようになっていけたらなと考えています。今は大学院への進学を考えているので、そのための勉強に励んでいます。


 サークルに関しては、部活として野球部に入っています。ポジションはファーストです。趣味も野球と数学ですね。その2つに拘りをもっています(笑)



 


Q.2 このコロナ影響で大変なことはありましたか?


 本当に誰も予測できなかった事態だと思うので、皆さま苦労されていると思います。自分は、主に人間関係ですね。やっぱり親しい人と会えなくなったのが本当にきつかったです。特に、自分は部活以外に通称「じま会」と呼ばれる、自分が主体的に親しい人たちを集めて、ただただ楽しく野球をするという草野球チームがあるんですが、その人たちと会えなくなったのが本当に嫌でした。


 そしてシンプルに部活が大学側に完全に活動を制限されているので、全くできなくなってしまいました。試合も無くなってしまいましたし、来年もどうなるかわからないので、部活面では本当に大きな影響が出ています。


 

草野球チームや、大学の部活での野球など、真剣に野球に打ち込む飯島さん。

その野球を行うことができなくなったからこそ、良い機会になったと語ります。

 

 それを除けば、コロナになってからはむしろよかったことが大きくて、自分と向き合える時間をたくさんとることができました。野球はこれからも続けていこうとは思いますが、部活のような、本当に勝つためにやるという野球に関して自分の中で区切りがついたというか、これからは勉強の方に重点を置いていこうかなと。


 本当は普通に学部を卒業して就職を考えていました。しかし、コロナになってからの日本の様子を見ていて、日本の情報の世界はまだまだ発展途上にあるなと感じ、情報系の分野に進もうと決意しました。そうなると本格的に情報数学をするには大学院に進学して情報数学や統計数学を学ばなければならないと思いました。両親とも話し合い、納得してもらえました。


 あとは部活はできなくなったんですが、毎日ランニングだけをひたすらしていたおかげで体重が13キロくらい落ちました(笑)。体が軽いですね。



 


Q.3 オンライン授業になったことで生活はどのように変わりましたか?


 自分は通学の時間が結構かかるので、それが無くなってプラスの方が大きかったですね。自分のペースで授業や勉強ができるのは、どやら自分には向いていたみたいです。自宅でも全然勉強できるタイプですね。



 


Q.4 バイトやサークルなどはどうしていますか?


 塾講師をしているんですが、緊急事態宣言がでてから2ヶ月くらいはオンラインで授業を実施していました。個別指導で1回の授業で2人を指導するんですが、オンラインだとちゃんと名前を呼ばないとどっちに話しているか分からなくなるので、それは大変でしたね。そして、元々指導していた生徒ならいいのですが、初めて担当する生徒たちだと、オンラインだとどうしても関係性の構築が難しくて…。講師も生徒も本当に大変でした。


 しかも、中高生は当然自宅の通信環境に依存して、自分のスマホから授業を受けることになります。そうすると、回線が本当に弱くて何度も落ちまくるんです。画質も荒くてお互いのテキストを見せ合えないし、何とか授業としての体裁を保った感じです。それで辞めちゃう生徒もたくさんでました。新人の講師などは勝手もわからないままいきなりオンライン授業だったので本当にきつかったと思います。飲み会とかもできないので、講師間での交流も疎遠になりました。

 今は幸い、対面での授業も再開していて、生徒数も徐々に戻りつつある感じです。バイト自体はコロナになってから講師の負担が増えたということで、時給も増えたし、そういう意味ではバイトが無くなってしまったということはなかったです。


 

塾講師のアルバイトがオンラインに移行し、講師の負担が大きくなったと語ります。

 

 部活は先ほど言った通りで、学生リーグでも1部リーグのような強豪が集うところは、やっぱり1回の勝ち負けが本当に大きいので、練習も試合もやってるみたいですが、自分たちがいる2部リーグは全く試合ができていません。まあ、自分らの部は、元々そこまで「絶対に勝たなければならない」というプレッシャーが強いわけではないので、部員たちの中には(このまま引退かなという)諦めムードが漂っています。


 ただ一年生は本当にかわいそうですね。一応zoom新歓をやって、入部希望の一年生は把握していて、活動が再開したら連絡するということになっているのですが、恐らく大学で普通に授業ができるようになるまでは部活はできなさそうなので、もしかしたら来年もほとんど野球ができないかもしれません。



 


Q.5 人間関係にどのような変化がありましたか?


 重ね重ね、先のじま会メンバーと集まれなくなったのが一番大きいですね。自分はずっと部活部活と生きてきたので、じま会で遊びの野球をするようになってから「あ、野球ってこんなに楽しかったんだ」というのを再確認出来ていました。本当に楽しく野球ができる場だったので、そうした場が無くなってしまったのがただただしんどいです。


 家族関係では、親父は元々単身赴任の身だし、母親とはよく話すし、あんまり変化ないですね。強いて言えば、父親が岩手にいっているので、東京との往来がしにくくなりました。

 

 妹が受験生なのですが、自分が野球から勉強にシフトして家で勉強する姿をみかけるようになったことで受験のスイッチが入ったみたいです。高校がコロナで長く休みだった時は父親のところへ行って勉強に集中できる環境に身を置いてと頑張っていたみたいです。



 


Q.6 最後に一言!

 こうしたコロナのような状況だからこそ、自分を見つめ直すチャンスだと思うんです。自分と向き合い、そして受け入れていくというのは本当に難しいことですし、大人になっても容易にできるものではありません。だけど、ただ楽に生きるのと、楽しく生きるということは違うと思います。


 自分は「楽しく野球ができることが一番」ということ、そして「勉強がもっとしたい」ということに気づけました。決してコロナで就職が厳しいからとりあえず院進するのではなく、自分の選択に納得が持てるようになりました。だから皆さんもこのピンチを、そうした有意義な時間に変えていってほしいなと思います!



 最後に宣伝です!「じま会野球部」という草野球チームをもっと活発化させたいと思っております!リーグ戦や試合にガンガン出て勝つということよりも、とにかく野球を楽しむことがモットーなので、経験を問わず野球をやりたい人はどなたでも歓迎します!


 興味ある方はぜひ来てください!野球の話ができる知り合いを増やしたいという方も大歓迎ですので、マネージャーとして参加したいという方も絶賛募集中です!よろしくお願いします!


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